アフターレポート
 

 


気がつけば、「早稲田祭2011」が終了して早一ヶ月。
年の暮れも近づき、冬の寒さが身にしみる季節となって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
去る11月5日、6日、早稲田祭内で開催された、WASEKET02のアフターレポートをお送りいたします。

今回で2回目となる「学園祭内同人誌即売会」、WASEKET。
運営サークル「ワセケット」はまだ発足2年目ですが、新しく新入生も加わり、少しずつ早稲田大学のサークルとして馴染んできたように思えます。
また、引き続き運営に携わるスタッフが少しずつノウハウを覚え始めたこともあり、昨年から開催形態を引き継ぎながらも、いくつか新しい試みを行うことができました。

まず、開催規模の拡大。
今回より開催時間を3時間から4時間半に延長し、土日の両日開催としました。
これによって募集数は一気に昨年の倍、60スペースになりましたが、おかげ様での数多くの申込を頂き、どちらも満員御礼。
特に日曜日は予定数を超える32サークルからの応募があったのは驚きでした。
両日参加を含めて48サークルが出展、来場者は2日間でおよそ1300人と、昨年からイベントの規模を大きく拡大することが出来ました。

次に、サークル参加費を無料にしました。
これは、「まだ同人誌即売会に出展したことのない人にも、気軽に参加してもらえるようなイベントにしたい」という思いから行ったものです。
こちらもサークル参加者の皆様からはご好評をいただき、WASEKETが初めてのサークル参加、という嬉しいお声も。
引き続き来年もやろう、という声がスタッフ内でもあったため、この制度は以後WASEKETの特長のひとつとなっていくかもしれません。

また、昨年度より引き続き行なったアフターイベントはWASEKETの一企画として定着。
茶菓子を囲みながら、参加者の皆様からお話や運営へのご意見などを頂ける貴重な機会として、これからも続けていきたいと思っています。
終了後、参加へのお礼として配布させているコミュニティノートも、開催時間中に滞り無く配布することが出来ました。

そして、イベント内の企画にも少し変化が。
昨年より行なっていた「落書きスケッチブック」は「らくがきコーナー」としてアップグレード。
字面だけでは何のことやらだと思いますが、会場内に模造紙を貼り付け、参加者の皆様が自由に落書きをできるコーナーを設置しました。
同人イベントではよく見かける光景ですが、多数の「一般」参加者の皆様が来場するWASEKETでは、まるでライブペインティングのようだ、というご感想も頂き、一定の手応えを得ることが出来ました。

さらに、「見本誌閲覧コーナー」も「見本誌展示コーナー」として、当日の見本誌だけでなく、同人文化に関する資料、関連書籍、昨年のコミュニティノートの生原稿などを展示しました。もちろん閲覧自由。
こちらも様々な方にご閲覧いただき、同人文化についての参加者からの素朴な疑問にスタッフが答えたりと、即売会やアフターイベントとはまた違った意見交流の場となっていました。

ここまで読んで頂ければわかるように、WASEKETは学園祭内で行う都合上、学生や年配の方、家族連れなど、同人文化を知らない参加者の割合が多いイベントです。
そのため、ワセケットでは「来場者に同人文化を知ってもらい、興味をもってもらうイベントを作ること」を念頭において活動しています。
イベント運営だけで手一杯な面もあり、理念の達成にはまだまだ程遠い状況ですが、これらの小さな改善点が、少しずつ良い方向へ進んでいけると確信しております。
来年からは体制も変わりますが、最終的には早稲田祭内の企画として定着し、オタクだけでなく、より多くの方に親しんで頂けるようなイベントを目指したいと思っています。

最後に、ワセケット以外にも学生だけで同人誌即売会を行なっている団体はたくさんあります。
今回は東京大学「コミックアカデミー」様、電気通信大学「UEComic!」様と協力して、3大学合同のスタンプラリーを行いました。
また、ヒューマンアカデミー東京校「BA×BAコミ」様や、学生によるサークルオンリーの同人誌即売会「学漫交流会」様など、複数の団体様とイベントを通じて交流させて頂きました。

以上、長くなってしまいましたが、前年度に比べて準備段階から大きなトラブルもなく、無事終了までこぎつけることができたのも、参加者の皆様、ご支援して下さる皆様のおかげです。
スタッフ一同を代表して、この場を借りて心より御礼申し上げます。

来年もまた、早稲田大学でお会いしましょう。


2011年11月27日
早稲田大学学生サークル「ワセケット」幹事長
近藤 勇磨



inserted by FC2 system